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メルセデス・ベンツ、新型「Aクラス」「Bクラス」発表会 2台のディーゼルモデルをお披露目

2023年2月27日 開催

A クラス:498万円~570万円

B クラス:537万円~573万円

 メルセデス・ベンツ日本は2月27日、内外装のデザイン刷新や装備機能の向上と充実を図った新型「Aクラス」「Aクラスセダン」「Bクラス」の説明会を都内で実施した。会場ではメルセデス・ベンツ日本 営業企画部 商品企画2課 A、Bクラス担当の石田京太郎氏が説明を行ない、Aクラスの「A 200 d」とBクラスの「B 200 d」の実車もお披露目した。

 Aクラスは小型でありながら高い安全性という要望を受け、1997年にメルセデス初の前輪駆動小型車として誕生。万が一の衝突の際、エンジンが乗員の生存空間を潰さないよう、下に滑り落ちる「サンドイッチコンセプト」を採用し、コンパクトでありながら高い安全性を確保した。2005年2月にはサンドイッチコンセプトを踏襲した2代目にフルモデルチェンジ。トランスミッションにメルセデス初のCVTを採用した。

 そして2013年1月に3代目を発表。若返ったデザインとなったほか、コンパクトクラスでありながら運転支援システムの採用など充実した装備を備え、新たな客層を獲得。2018年10月には4代目を発表。インフォテイメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)の採用や、運転支援システムをさらに向上。また、翌2019年7月にはセダンタイプを発表し、ラインアップを充実させてきた。

 今回登場した新型Aクラスは、「CLASS FOR EVERY DAY(クラス フォー エブリデイ)」をメッセージとして掲げ、バランスの取れたスポーティでワイド&ローなプロポーションで毎日使える上質なクルマに進化。Sクラスと同等の最新世代のインフォテイメントシステムMBUXを採用し、従来通りハッチバックおよびセダンの2つのボディタイプを設定した。

 主なユーザー層について石田氏は、「会社員や専業主婦、また定年退職後の会社員が多く、ハッチバックモデルの平均年齢層は56歳。男女比は男性64%、女性36%。セダンモデルの平均年齢層は58歳。男女比は男性72%、女性28%。主な購入理由はエクステリアデザインおよびボディサイズ、安全性が挙げられる」と紹介した。

スポーティなエクステリアデザインになり、機能装備を充実した新型Aクラス

 新しいAクラスについては、パワードームを持つ前下がりのボンネットと、サメの尖った鼻先を連想させる前傾したフロントエンド。また、扁平なヘッドライトを採用することでよりシャープな印象を強調。フロントグリルはマットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数に散りばめられたシングルルーバータイプのスターパターンフロントグリルを新たに採用したほか、新デザインのホイールにしたことで、よりスポーティでパワフルな性格を強調。リアも新デザインのコンビネーションライト、バンパー下部のディフューザー形状を変更し、よりスポーティなリアビューに仕上げられた。

 インテリアはワイドスクリーンのような外観で、宙に浮いたように見える10.25インチのコクピットディスプレイと、同じく10.25インチのメディアディスプレイの2枚を組み合わせた自律型ディスプレイを搭載。また、64色から好みの色に変更できるアンビエントライトを標準装備し、近未来的な雰囲気を演出。また、航空機のジェットタービンのような外観のエアアウトレットを採用。リアビューカメラやワイヤレスチャージなどを備える。

 ステアリングホイールはナッパレザーを使用。静電容量式センサーを採用したことで、従来のトルク感応型と比べドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識されやすく、「ディスタンスアシスト・ディストロニック」の使い勝手が向上した。また、今までセンターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止することで、よりスッキリとしたインテリアデザインに進化している。

 また、新型Aクラスはハードウェアとソフトウェアの両面でも大きく進化したといい、最新世代のMBUXはより直感的に操作できるうえに、学習機能も搭載。コクピットディスプレイとメディアディスプレイは美しいホリスティックデザインを採用し、「クラッシック」「スポーティ」「ジェントル」の3つの表示スタイルに加えカスタマイズも可能とした。センターのメディアディスプレイはタッチスクリーンとなっていて、ナビゲーション、メディア、電話、車両情報などの機能を簡単に操作できるという。

安全性や快適性とスポーティさを向上させた新型Bクラス

 初代Bクラスは2006年1月にAクラスのサンドイッチコンセプトを踏襲しつつ、ボディサイズ、特に室内サイズを拡大したモデルとしてデビュー。2012年4月にフルモデルチェンジを行ない、運転支援システムを採用したことでファミリー層を中心に人気を集めたという。2019年6月に3代目を発表し、4代目Aクラスと同様にインフォテイメントシステムMBUXの採用や運転支援システムをさらに向上した。

 新型Bクラスは、「HI LIFE(ハイ ライフ)」をメッセージとして掲げ、日常の大小さまざまな用途に対応する独自のスポーティなプロポーションと、多目的に使える室内空間を備えたマルチパーパスコンパクトモデルで、Sクラスと同等の最新世代のインフォテイメントシステムMBUXを採用し、MBUX ARナビゲーションおよび安全性や快適性を高めるアダプティブハイビームアシストなどを標準装備している。

 主なユーザー層について石田氏は、「Aクラスと同様に会社員や定年退職後の会社員が多く、平均年齢層は58歳。男女比は男性66%、女性34%。主な購入理由はAクラスとは少し異なり、インテリアスペースの充実さ、安全性、ボディサイズが挙げられる」と説明した。

 デザインについては、新デザインのLEDヘッドライトおよびスポーティなフロントバンパー、さらにAクラスと同様のスターパターンを散りばめた新たなデザインのフロントグリル。アルミホイールも新デザインとすることで、スポーツツアラーであるBクラスをよりスポーティに演出。リアデザインも同様に、新デザインのリアディフューザーと2ピース構造のLEDリアコンビネーションライトを採用することで、よりワイド感が強調されたダイナミックなリアビューとなっている。

 インテリアもAクラス同様に、10.25インチのコクピットディスプレイおよびメディアディスプレイを2枚組み合わせたディスプレイを装備。アンビエントライトも64色から好みの色を設定でき、リアビューカメラやワイヤレスチャージングなどを充実の機能を完備。また、Bクラス特有の新デザインとしてインテリアトリムに新しくスターパターントリムを採用した。

 さらにBクラスは、全モデルMBUX ARナビゲーション、エンターテイメントパッケージ、225Wの出力と計10個のスピーカーから心地よいサウンドを奏でるアドバンスドサウンドシステムが標準装備となる。