● 牡丹 花王の品種の特徴

花王は、ほんのり紫がかった赤い花色です。咲き終わりには赤色より赤紫色に変化します。万重の盛り上げ咲きの巨大輪、晩生品種です。樹勢は強く庭植えにも向きます。生け花や茶花の切花としても愛されています。

昔から、美人の代名詞にも使われるほどの優雅で大輪な花、『牡丹(ぼたん)』。幾重もの重なり合う花びらに魅了されます。また、美術の世界にも、影響を与えるとても魅力的な花です。
花が立派で大きく派手。花を引き立てる葉も美しく、花が終わった後も風情があります。
「百花の王」と呼ばれるボタンですが、花色も品種も豊富にありますが、既成のラベルがないものが多く、近い花色を示すラベルが苗木の取り付けられていることも多いです。
実際の花色とラベルの花色が若干異なることがありますが、ご容赦ください。 

母の日ギフトで選ばれる方も多いです。母の日までお届けを遅らせると花が終わっている場合もあります。それなのに、花が終わっているのに、園芸好きなお母さんに喜ばれる花です。


真剣に牡丹の苗を選ぶ店長の祖母(96歳)。

学名
Paeonia suffruticosa ボタン科 ボタン属
別名
かおう
開花時期
4~5月 (一季咲き)
花色・大きさ・花形
赤紫色・巨大輪咲き・万重の盛り上げ咲き
香りの強さ
★★☆☆☆ 微香
最終樹高
地植え:0.5m ~ 2m 鉢植え:0.5m ~ 2m (落葉低木)
最終葉張り
0.5m ~ 2m 
栽培用途
鉢植え、庭木、切花、生け花など
植栽適地
北海道南部~四国、中国
育てやすさ
★★★★☆ 育てやすい
日照条件:日なた、耐陰性やや強い、
耐寒性強い、耐暑性やや弱い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:普通につく 害虫:普通につく
花言葉
王者の風格、富貴、恥じらい、高貴、壮麗

牡丹 花王(カオウ)の育て方


植え方・用土

日当たりがよく、水はけのよい土質を好みます。
寒さには比較的強いのですが、寒風が避けられる場所で育ててください。 
高温多湿を嫌うので、夏の気候が暑すぎるところでは生育不良になりやすいです。

9~10月が最も植え付け、植え替えに適した時期です。
【鉢植えの場合】
水はけのよい土質を好むので、赤玉土6、腐葉土4の割合の用土で植え付けします。

牡丹は植え替えを嫌うので、鉢は最初から大きめのものを用意します。

【地植えの場合】
直径30~40cmで、接木部分が10cmほど埋まる深さの穴を掘り植え付けます。
水はけが悪い場合は、赤玉や腐葉土を入れましょう。木と木の間は80cmほど離してあげてください。土が乾燥しすぎるのを防ぐためわらなどで根元をおおいます。


水やり

【鉢植えの場合】
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。冬場は凍結を避けるため日中の暖かな時間に与えます。3月から5月頃が一番水切れしやすい時期ですので、表面が乾いたらたっぷり与えます。
【地植えの場合】
ほとんど水やりは必要ありません。真夏に晴天が続くようなら日が落ちた後に、少量の水を地中にいきわたらせるようにあげましょう。


肥料のやり方

肥料 牡丹は肥料食いといわれるように多くの肥料を必要とします。 庭植えでは年4回与えます。寒肥(1月)・芽出し肥(3月)・お礼肥(5月)・新芽の発生期(10月)です。


剪定方法

花の終わった後に「芽摘み」を行います。種をつけさせると株が弱るので、花が終わったらカットし、その下の枝は根元に近い2芽のみを残し、上の芽は摘み取ります。
余分な枝を切る透かし剪定や切り戻し剪定は9~10月頃に行います。


その他栽培や性質の注意点

比較的高温多湿を嫌うので、太平洋側の暖地では夏に西日を避けて、涼しい場所を栽培したほうが良いです。


その他豆知識

牡丹は植え替えを好みませんが、鉢植えの場合は3~5年後に生育が悪くなった場合に植え替えを行います。植え替えをしなかったり、株の周囲の土がなだらかになってきたら、株元に土を寄せておきます。

台木(シャクヤク台木)から出る枝はすぐに取り除いてください。




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