【8月6日 AFP】第2次世界大戦( World War II)で使用された英国のスピットファイア( Spitfire)戦闘機が5日、同機初の世界一周飛行に挑戦するため、同国南部を飛び立った。

 修復され銀色に輝くこのシルバー・スピットファイア( Silver Spitfire)は、イングランド地方南岸付近に位置するチチェスター( Chichester)郊外のグッドウッド飛行場( Goodwood Aerodrome)を出発した。

 76年前に製造されたこの単座戦闘機は第2次世界大戦で使用されたが、銃はすでに撤去されている。塗装も剥がされ、アルミニウムの機体があらわになっている。

 総距離4万3500キロを約90のフライトに分け、西周りで世界一周を目指す。操縦は、英国人パイロットのマット・ジョーンズ(Matt Jones)氏とスティーブ・ブルックス( Steve Brooks)氏が交代で行う。

 第1段階として大西洋横断に挑む同機は、まずスコットランド地方ロジーマス( Lossiemouth)に向かった。そこからフェロー諸島( Faroe Islands)、アイスランド、グリーンランド( Greenland)を経て、カナダ北部の辺境地帯へと飛行を続ける。

 スピットファイアによる世界一周への挑戦は今回が初めて。約30か国を訪れ、世界中の名所の上空を飛ぶ予定だという。(c)AFP / Robin MILLARD